2011年6月29日水曜日

東日本大震災支援ニュースNo.50~立ち入り禁止区域への帰還と渇望~

日本医療福祉生協連 近畿ブロック
011年6月29日 No.50
発行担当 広島医療生協・屋敷
みやぎ県南医療生協 槻木事務所 
連絡先 090-6056-8275
 
         
 常盤線の東側「立ち入り禁止区域」へと
戻り始めた被災者たち
先週泥出し、瓦礫片づけのボランティアに入ったIさんは山寺地区。ここは常磐線(宮城県亘理駅~福島県いわき市四ツ倉駅間不通)の東側で一帯が壊滅するほど津波の被害がひどかった地域。この辺一帯は、行政により「立ち入り制限区域」として「ここでは暮らせない」と指定され、未だ電気も水道も電話も復旧していません。
 しかし、ひとり、またひとりと再起を決意した住民たちがこの地域に戻り始めています。
「瓦礫を出しても行政は持って行ってくれない。でもここに帰るとやっぱり落ち着くわ…」
ボランティアの協力で頑張ってみようと思い直した、とIさんの奥さんは話します。
草刈りのため、自宅に戻っていたIさん

立ち入り禁止区域では、瓦礫をまとめても、
回収を行ってもらえない‥
花釜地区・シーサイドタウンのYさん夫妻の家に訪問
 当日のボランティアの作業について打ち合わせを行いました。
お話をきくと、この地域では水道は出るものの、水は臭くて飲めないそうです。そのため、明日にペットボトルの水を届けることを約束。また「医療生協の物資支援でもらったTシャツと靴下、助かってるよ~」と感謝されました。

 りんごラジオから取材をうけました!
旧坂元中学跡仮設住宅での住民アンケート(78世帯256人居住の内45世帯回収)の結果表を山元町役場に届けた際、山元町災害臨時FM放送局「りんごラジオ」(※1)の方の取材を受けました。明日さらに詳しくお話しすることになっています。

※1山本町災害時FM放送局「りんごラジオ」
 被災者や遭難者、町外者に皆さんが必要としている情報(生活情報や、安心安全情報など)を発信しているFMラジオ局。
周波数  80.7Mhz 
放送時間 午前7時~午後7時
URL         りんごラジオブログ
地域外からは、サイマルラジオで視聴できます。

槻木ボランティアセンターへのスタッフ派遣を
        全国の仲間のみなさん、よろしくお願いします!

2011年6月20日月曜日

ボランティアセンター 東日本大震災支援ニュースNo.41~地元議員との懇談~

日本医療福祉生協連 近畿ブロック

2011年6月20日 No41
発行担当 医療生協健文会・吉村
みやぎ県南医療生協 槻木事務所 
連絡先 09060568275

子供用自転車五歳児大喜び!
~地元議員さんと懇談~町役場の行政機能停滞が心配~困っている人に暖かい支援を
19日午後、ボランティアセンターのビラを見たという町民グラウンド仮設住宅の住民から電話が入りました。お話によると、5才児の孫のために自転車がほしい、出来れば扇風機や常備薬セット・調味料セットもお願いしたいという依頼でした。
幸い、山元町の自転車屋に自転車のストックが10台あったので、早速出かけて、組み立てを依頼しました。
そして、今日(20日)午後、仮設住宅に自転車を持って訪問しました。
幼稚園から帰って来ていたボクちゃんは自転車をもらって大喜び!
おばあちゃんやおとうさんまでも大喜び!!
何度もありがとうを言われました!!!

また、地元の遠藤町会議員とお会いし、町の実態を詳しく聞くことが出来ました。さまざまな対策の遅れが見られるが、人手不足で方針や施策がうまく伝わっていなかったり、連携がうまくとれずバラバラになっている状況があるとのことでした。未曾有の大震災から3ヶ月、戸惑いと多忙さの中で疲れやストレスが溜まっている頃、本当にご苦労様です。がんばれ山元町職員!住民の命と暮らしと健康をまもるために。私たちも応援します。

町民グラウンド仮設住宅で私の孫(1歳10ヶ月)と同じくらいの幼児を連れたお母さんに出会い、オムツを持ってきてあげることを約束しました。今、仮設は大変なのです。支援が必要です。

2011年6月18日土曜日

ボランティアセンター 東日本大震災支援ニュースNo.40~仮設住宅は公的支援の打ち切り!?~

日本医療福祉生協連

2011年6月1日 No.40
発行担当 医療生協健文会・吉村
みやぎ県南医療生協 槻木事務所 
連絡先 09060568275

扇風機50台到着!自転車贈る!
~仮設住宅は公的支援の打ち切り、自立を迫られる~

山元町には17日現在6ヶ所に仮設住宅があり、3001733人が暮らしています。
しかし、仮設住宅に入居すると、「自立」をしたと見なされ、公的支援が受けられなくなります。さらには、狭い仮設住宅では、身体的にも精神的にも窮屈な生活を強いられることになり、ストレスは溜まり、様々な問題も起こります、しかし、お互いが助け合うための自治組織さえも出来ていないところがほとんどです。

仮設住宅には、冷蔵庫・テレビ・エアコンなど必要最小限のものはついていますが、救援物資は届けられません。食糧をはじめとする様々な生活物資が必要ですが、全て自前で調達するのが原則となっています。しかし、その一方で、町の体育館や大型テントには、全国からの救援物資が山積みにされています。

何もかも失い、先が見えない状態の中で「自立」を強いられても途方に暮れるばかりです。被災した住民のニーズを丁寧に聞き、健康で文化的な生活が出来るような公的支援がなされるべきではないでしょうか。

18日朝、支援事務所がある柴田町の自転車屋さん(医療生協組合員)で中古の自転車を買い、町民グラウンド仮設住宅のTさんに届けました。知り合いに頼まれたとのことでしたが、大変喜ばれた様子でした。また、旧坂元中学校跡地の仮設住宅を訪ねると、区長さんから扇風機50台が届いたと聞き、一安心しました。あと25台ですが3台の追加もされ、全戸に扇風機が入ることになります。
集会所前では、餅つき大会や足湯のサービスが行われていました。皆さんから感謝の言葉をいただくと共に、つきたての餅をごちそうになりました。

2011年6月17日金曜日

ボランティアセンター 東日本大震災復興支援ニュースNo,39~宮城県南医療生協の理事さんも被災~

日本医療福祉生協連 近畿ブロック

2011年6月1日 No39
発行担当 医療生協健文会・吉村
みやぎ県南医療生協 槻木事務所 
連絡先 09060568275

宮城県南医療生協の理事さんも被災
 山元町の家を失い、仙台でアパート暮らし。引越しのお手伝い。 

10時槻木事務所で荷物を積み込んで6人で車で仙台に向いました。仙台東部道路を走って北上しましたが、道路の東側(海側)は瓦礫が散乱し、津波による被害が深刻であったことをうかがわせていました。この道路が津波の防波堤となり、多くの人がこの道路に駆け上り助かったと聞いています。
仙台市内のアパートに到着し、荷物を運び入れ、みんなでコンビに弁当を食べましたが、なんとなく気落ちされているようだった理事さんの顔が少しほころびかけて見えました。助け合うことで絆が深まり、元気が湧いてくるのでしょうか。
引越しの後、宮城県生協本部に行き、赤ちゃん用のオムツを沢山積んで帰りました。被災地の赤ちゃんに届け、健康で衛生的な毎日を送れるようにと願っています。

2011年6月16日木曜日

ボランティアセンター 東日本大震災支援ニュースNo.38~仮設住宅に灯る自治の輝き~

日本医療福祉生協連 近畿ブロック

2011年6月16日 No38
発行担当 医療生協健文会・吉村
みやぎ県南医療生協 槻木事務所 
連絡先 09060568275

仮設住宅に自治の灯を‥
 autonomy in light of the temporary housing~
山元町最大の仮設住宅にはいり、支援の絆が繋がりかけています。
 山元町民グラウンドの仮設住宅は入居が始まって約1カ月。戸数141・447人の大規模な仮設住宅です。
 しかし、住民同士の繋がりが薄く、個々の世帯がばらばらに暮らしている状況です。

 住宅全体の区長も各棟の班長等も選出されておらず、自治機能が全くありません。仮設住宅の集会所も鍵がかかったままで、使用されたことはなかったようです。

 今回、3人のメンバーが、仮設住宅を初めて訪ね、ボランティア支援の訴えをする中で、被災前に住んでいた地区の区長さんや副区長さんと話すことが出来、支援の手がかりがつかめました。

 困っているとき、悩んでいるとき、苦しんでいるときこ、そんな今だからこそ、「自治」という繋がりが必要なはずなのに、本当にバラバラになってしまっている状況です。

 上記の写真の方からは、今になってようやく話すことができる震災当時の奇跡的な体験を聞かせて頂きました。
 津波が起こった際、乗っていた車ごと津波にさらわれ、3回も波の下に潜りながらも助かったということです。

 奥さんも亡くなり、独りぼっちになり、「あの時死んでいた方が良かったかもしれない」と話していましたが、この人達にこそ支援が必要なんだと感じました。
人の心をいやせるのは、人しかいないのだから、本当の「絆」を作れるように支援が出来たらと痛切に感じました。

   また、旧坂元中学校跡の仮設住宅の皆さんが扇風機75台を希望しています。このように、夏に向けて今までとは違ったニーズが生まれています。

全国の仲間の支援で被災地山元町を元気にしよう。
自立は連帯なしには生まれない。
張ろう山元! 

2011年6月14日火曜日

ボランティアセンター 東日本大震災支援ニュースNo.36~山本町家屋被害報告~

日本医療福祉生協連 ブロック

2011年6月14日 No36
発行担当 たじま医療生協・大谷
みやぎ県南医療生協 槻木事務所
連絡先 09060568275

自力で支えあってきた方々への支援を!!
物資支援は夏物衣類・下着・タオルケット・夏蒲団!
今まで、長袖の下着で過ごしていた方も‥
山本町役場町前の駐車場は何回寄っても車が一杯。
何故なのかいつも疑問でしたが、実は役所中では、相談コーナーなどが設置されており、「罹災証明関係」などと案内が立てられ、そこに町民が順番待ちしているのを見て納得。この日は議会も開催されていて、混雑振りは大変でした。
 それもそのはず。このとき頂いた被害報告は酷い状況です。
<家屋の被害ー山本町ー>
全壊    :2,103棟       
大規模半壊 :540   棟       
半壊          :399   棟       
一部損壊    :892   棟      

このような発表でした。
海岸線の津波での被害ばかり気をとられていましたが、6号線筋でも地震による家屋の崩壊が多くあります。

山寺北坪路地域など、地域ぐるみでの復興の取り組みも見られます。
今回、尼崎医療生協から贈られた自転車が盗難にあったとお聞きし、再度の提供となりましたが、受け取った方は大喜びされました。
 坂元中学校避難所では、体育館が避難所になっています。そのなかで授業がおこなわれており、生徒にとっての過酷な状態を目の当たりにしました。避難所の窓口では、「ボランティアセンターからのご案内」を快く受け取っていただきました。
 この避難所は6月末を目途に、中央公民館避難所への集約見込みとお聞きしました。

2011年6月12日日曜日

ボランティアセンター 東日本大震災支援ニュースNo.34~支援への感謝と自立への模索~

日本医療福祉生協連 近畿ブロック

2011年6月12日 No34
発行担当 たじま医療生協・大谷
みやぎ県南医療生協 槻木事務所 
連絡先 09060568275


ボランティア先で相次ぐ“支援感謝のお礼”そして自立への模索
昨日ボランティア支援を行った13ヶ所(前回の内容)のお宅を中心に、3箇所の仮設住宅を訪問してきました。また、本日は、現地事務所滞在のメンバーが入れ替わりました。(訪問は本日現地入りしたメンバーと一緒に行いました。)

現地事務所離脱 福島専務・山根さん、瀬井さん
現地事務所入り けいはんケアマネージャー・柴さん
        たじま組合員・高田さん、大谷さん

 訪問先では、昨日の支援へのお礼から始まり、「こんなにきれいにしていただいた」と、本当に丁寧な挨拶を頂きました。支援行動にご参加いただいた皆様、ご苦労様でした。

 次の旧坂元中学校(昨日の行動で炊き出しを行った場所)への訪問は、子どもたちが賑やかにスケートボードで遊んでいるのを見て、心温まる思いでした。

 そして、常磐線付近に行くと、玄関先の赤・黄・緑の色紙が目に付きます。(※1)
ここでは、「危険地域に指定されるのではないか」と不安がる地域の作業者の方にも出会いました。「いちご」農家の方でしたが、この土地に住みたいという必至な思いが伝わってきて、思わず涙しました。

もし、住むのがダメだとしても、それならば次は「いちごハウスづくりの支援」などを行っていきたいと、新参者が思いを馳せたりもしました。

 夜には、吉永さんのご苦労さん会が行われました。地元のみやぎ県南医療生協の村上常務理事にも参加いただきました。
また、明日の支援行動にも同行いただくことになり、まさに百人力の思いでいます。


※1「応急危険度判定」
応急危険度判定士という専門家の調査により、家屋倒壊に伴う2次的被害発生の危険性を判断するものです。調査は概観や内部の様子を実際に見て行われ、「危険(赤紙)」、「要注意(黄紙)」、「調査済(緑紙)」のステッカーで判定されます。(このステッカーの色で、全壊や大規模半壊などを判断する「罹災証明」がされているわけではありません。

2011年6月7日火曜日

ボランティアセンター 東日本大震災支援ニュースNo.33~300人ボランティア~

日本医療福祉生協連 近畿ブロック

2011年6月7日 No33
発行担当 医療生協かわち野・吉永
みやぎ県南医療生協 槻木事務所
連絡先 09060568275

速報  
300人を超える参加で大きな支援ができました!
震災から3か月目の11日、13ヶ所のお宅の床の泥出しや溝掃除やゴミのかたずけ、仮設住宅の炊き出しを沢山の人力により大規模な支援ができました。
周辺の片づけが一気に進み、現地のみなさんから大変喜ばれました(下記写真を参照下さい)。ご参加いただいたみなさん大変ご苦労様でした。
また、別働隊で長町病院のカルテ拾いに、さいたまから47名が参加し4トン車分の回収ができました。