2011年6月16日 No38
発行担当 医療生協健文会・吉村
みやぎ県南医療生協 槻木事務所
連絡先 090-6056-8275
仮設住宅に自治の灯を‥
~ autonomy in light of the temporary housing~
山元町最大の仮設住宅にはいり、支援の絆が繋がりかけています。
山元町民グラウンドの仮設住宅は入居が始まって約1カ月。戸数141・447人の大規模な仮設住宅です。
しかし、住民同士の繋がりが薄く、個々の世帯がばらばらに暮らしている状況です。
住宅全体の区長も各棟の班長等も選出されておらず、自治機能が全くありません。仮設住宅の集会所も鍵がかかったままで、使用されたことはなかったようです。
今回、3人のメンバーが、仮設住宅を初めて訪ね、ボランティア支援の訴えをする中で、被災前に住んでいた地区の区長さんや副区長さんと話すことが出来、支援の手がかりがつかめました。
困っているとき、悩んでいるとき、苦しんでいるときこ、そんな今だからこそ、「自治」という繋がりが必要なはずなのに、本当にバラバラになってしまっている状況です。
上記の写真の方からは、今になってようやく話すことができる震災当時の奇跡的な体験を聞かせて頂きました。
津波が起こった際、乗っていた車ごと津波にさらわれ、3回も波の下に潜りながらも助かったということです。
奥さんも亡くなり、独りぼっちになり、「あの時死んでいた方が良かったかもしれない」と話していましたが、この人達にこそ支援が必要なんだと感じました。
人の心をいやせるのは、人しかいないのだから、本当の「絆」を作れるように支援が出来たらと痛切に感じました。
また、旧坂元中学校跡の仮設住宅の皆さんが扇風機75台を希望しています。このように、夏に向けて今までとは違ったニーズが生まれています。
全国の仲間の支援で被災地山元町を元気にしよう。
自立は連帯なしには生まれない。
頑張ろう山元!
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