2011年9月9日金曜日

ボランティアセンター東日本大震災支援ニュースNo.85 ~山元社会福祉協議会ボランティア いちごハウス復活に向けて The Strawberry Statement~

日本医療福祉生協連 近畿ブロック

2011年9月9日発行担当 兵庫(松浦) 奈良(百上)
みやぎ県南医療生協 槻木事務所(連絡先090-6056-8275)


槻木事務所の松浦さんが、社協ボランティアに参加




















98()、槻木事務所に常駐している兵庫の松浦さんが、山元町社協(※1)ボランティアに参加しました。

11人の班の班長さんとしてまとめ役をまかされ、張り切って出発。
行先はイチゴ農家のハウスです。

奇跡的に津波から大きな被害を受けずに残ったハウスイチゴの苗の植え付け作業です。以下、松浦さんのレポートです。

3グループに分かれ、私は、道路の東側に作付け用の7棟の連続ビニールハウスと苗床用などの独立4棟ハウス、冷温ハウスをもつ農家に4人で行きました。

依頼主の方は、当時、道路にも瓦礫が散乱していてやっとの思いでここまで来たとのことでした。

この一角だけいちごハウスが奇跡的に無事だったのですが、『自分は地震の時、線路から東側(海側)にいて、長いコンテナ列車がやっと通り過ぎた踏切をわたって逃げた。
もし停車位置がずれていたなら大きく遠回りしなければならず、助かっていなかっただろう。』と話されました。
 植え付けを行えば12月から最も需要の高いクリスマスに間に合います。

 今は暑すぎてはいけないので屋根の上に寒冷紗を張ります。その仕事が男性ボランティア二人に回ってきました。

 ビニールハウスといっても連続等の屋根は丈夫で重量級の私が登っても大丈夫です。
 農家の方二人が端を持って50メートルほど進んでいきます。
 私たち二人は残って折りたためられた寒冷紗を送り出していき、最後は特殊ばねで固定します。

 この7棟での総植え付け株数は2万数千株で、そのうち今日は5000株ほどの植え付けです。
 ひとりですれば気が遠くなる作業ですがみんなで手際よく作業が進みました。」(以上、松浦さんのレポート)


ボランティア作業の後は、同じ班の関西からこられた2人を、百上も同行し、津波の被害が大きい坂元駅周辺や中浜小学校などを案内しました。

















今日のボランティア行動だけではわからなかった津波の被害を目の当たりにして、「人が住んでいたとは想像できない・・」という声がため息と一緒に聞こえてきました。


山元町社協ボランティアの受付前で、FMりんごラジオのインタビューを受け、松浦さんは4度目の被災地入りのことなどを話しなぜそこまでの思い入れ?の問には、神戸の人は16年まえのお礼とお返しの気持ちで来ていると答えました。

※1山本町社会福祉評議会
 住民や利用者、福祉関係者の声やニーズ、施策動向を捉えて、社会祉に対する関心や理解を高めるための活動に取り組んでいる。
 また、複数のボランティア団体・個人から登録を行ってもらい、様々なボランティア活動に取り組んでいる。


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