2011年8月30日火曜日

ボランティアセンター 東日本大震災支援ニュース No.83

日本医療福祉生協連 近畿ブロック

2011830日発行担当 兵庫(松浦)京都(田中)
みやぎ県南医療生協 槻木事務所(連絡先090-6056-8275


仮設住宅アンケート
仮設住宅の裏の様子




















 この間から数回にわたり、県南医療生協・近畿ブロックの支援の皆さんと共に、仮設住宅の皆さんを対象とした住宅アンケ-トを実施しました。  

回答頂いた世帯の家族構成は、高齢者夫婦が7割近く。
「認知症の夫や妻の介護」「精神科通院」「仙台市内の病院に通院」など、何だかの医療や介護が必要な方が約4割です。

また、高齢者が多いことから、仮設住宅の「浴槽の高さ」「砂利道で危険」など生活上での困難さを訴えておられます。

同時に、宮城では、8月末でも朝夕が少しは過ごしやすい程度で、日中は30度近くにもなることもあり、回答の4割近くの方が「熱中症にならないように」と相談をされています。

















交通アクセスも大きな課題です。国道や幹線道路沿いの仮設では買い物、病院、役場通いなど苦労されながら生活されていますが、山沿いにある仮設住宅はさらに深刻な状況です。

「息子夫婦が福島に住んでいるのでなんとか」「車があっても移動が大変」など生活する為の手段に課題があります。

また、被災した自宅への不安もあります。「家屋の全壊」「液状化による地盤沈下」「1階部分は無くなった」など将来不安で『夜も眠れない』と訴えておられます。


近畿槻木事務所寝泊りで猛奮闘!

 今回で4回目の震災支援活動となる松浦宜孝さ
(写真左端:神戸医療生協の松浦運営委員)

初回は44日から56日、岩手県遠野市で支援活動
2~3回目も同じく岩手県遠野市で足掛け1か月半支援活動
今回も826日から911日まで岩手県や宮城県の復興へと大忙し。


『16年前の阪神淡路大震災の恩返し。
当時、自宅や職場が被災し全国支援で大きく励まされた。
その時の思いを今回被災地で』と。

3年前定年し、平和運動とボランティア活動を中心に頑張っておられます。

2011年8月28日日曜日

ボランティアセンター 東日本大震災支援ニュースNo.82~The Kinki's Speaks~

日本医療福祉生協連 近畿ブロック
2011年8月28日 No.82
発行担当 : ヘルスコープおおさか 黒田
みやぎ県南医療生協
電話      0224-87-7356
       Fax       0224-87-7357

畿から週末のボランティア
 8月27日、近畿からバス2台でヘルスコープおおさか42名、神戸医療生協16名が週末のボランティアとして山元町で支援活動を行いました。
仮設住宅で被災者の方の健康チェックと健康相談を行う健康チェック部隊と、家屋の泥出しをする泥出し部隊に分かれ支援に入りました。


戸の仮設住宅に訪問















 健康チェックは、旧坂元中学校跡地、高瀬西石山原、町民グラウンドの三つの仮設住宅に入りました。医療スタッフが、仮設住宅を一戸ずつ回り、被災者の方の血圧測定と問診を行いました。以前から仮設住宅の方に、「足が不自由で外に出歩けない高齢者の方のことが気になる」とのお話を聞いていたので、今回は全戸のお宅に訪問することになりました。

 仮設住宅を回るなかで、苦労が多い仮設暮らしから、鬱などの精神的な病を訴える方がたくさんおられました。メンタルケアは被災者の方が、心身ともに健全な状態でいられるようにする重要な課題であり、今後の支援の必要性を強く感じました。

 そして、今回のボランティアに参加して頂いた整体師の方が、被災者の方からの要望で急遽、集会場でマッサージをすることになりました。急な企画にも関わらず、14人もの方が見え、大盛況でした。

工さんと共に、家屋の床板はがしなど



















 花釜区で四軒のお宅で、ボランティアの大工さんと共に床や壁はがし、泥を出す作業を行いました。電動のこぎりを使い次々と床板をはがし、泥を出しました。

 被災者の方からは、「素人ではどの様に手を付けていいか分からなかったので、本当に助かりました」と言っていただきました。

ボランティアの方も汗まみれ、埃まみれになりながらも、一生懸命に作業に取り組み、一歩でも復旧に繋がる様に尽力してくれました。

本当にお疲れ様でした。

2011年8月21日日曜日

ボランティアセンター 東日本大震災支援ニュースNo.81~仮設住宅アンケート完了 健康面の不安広がる~

日本医療福祉生協連
2011年8月21日
東日本大震災支援ニュースNo.80
発行担当:京都民医連 梅津
みやぎ県南医療生協 槻木事務所 連絡先
℡/Fax      0224-87-7356
携帯電話 090-6056-8275

近畿各県共同の震災支援を~新たなる方向性のなかで~ 









次回8/27ボランティア訪問先アンケート終了
8月27日に行われるボランティア訪問先である、仮設住宅3か所に、前回から引き続いて行われる健康チェック訪問の予定をお知らせしました。
また、訪問先ではアンケート調査を実施しました。このアンケートからは、様々な健康面の問題、そして生活再建に向けた不安を窺わせる結果となりました。

各仮設住宅の問題や特徴を調査するため、新規に開設された仮設住宅の窓口責任者の方に挨拶に伺いました。

夏祭りの様子。右下に見えるのが道に並べられた灯篭。



















比較的早くに設置された仮設住宅では、住民どうしのつながりを強めようと仮設住宅主催で夏祭りが開催されていました。川に流せない灯篭は、仮設住宅の道に並べられていたのが印象的です。

8/21 神戸医療生協の1人が帰任。ヘルスコープ大阪・クリエイト兵庫・京都保健会事業所など、近畿ブロック各県からの常駐者は3人になりました。
また、同日、槻木新事務所のクーラー設置工事を終えるなど、これまでの拠点だった、みやぎ県南医療生協槻木事務所から、新事務所に拠点が移りつつあります。

新事務所
宮城県柴田郡柴田町槻木西2-4-24
シティハイムノースト―レ201
Tel     0224-87-7356

Fax    0224-87-7357

2011年8月19日金曜日

ボランティアセンター 東日本大震災支援ニュース Episode.80~ 新たなる希望のなかで A New Hope~

日本医療福祉生協連 近畿ブロック
みやぎ県南医療生協 槻木新事務所
(連絡先 :090-6056-8275)
2011年8月19日
発行担当:京都民医連 梅津

近畿ブロック各県から宮城県南支援事務所に常駐者配置
~各県共同による震災支援を、新たなる方向性のなかで~
前日からも含め、ヘルスコープ大阪・神戸医療生協・クリエイト兵庫・京都保健会事業所などの、近畿ブロック各県から4人の常駐者が、8月18日に宮城県南医療生協の現地事務所に入りました。

8月18日、夜遅くまで新槻木新事務所の開設作業や、翌日からの活動の準備を行いました。翌日の8月19日には、グループにわかれ、現在被災者がどんな支援を求められているかの聞き取り調査を行いました。この背景には、支援活動先が、個人の住宅から仮設住宅へとシフトしてきているなか、被災者のニーズが変化してきていると可能性があるからです。
また、聞き取り調査と共に、山元町仮設住宅でのアンケート訪問を始めました。

山元町仮設住宅を精力的にアンケート訪問
~要望聞き取り訪問156件・対話60件・要望アンケート記入39件

アンケート訪問結果


要望聞き取り  156件

対話       60件

アンケート記入  39件






 


被災者の方々は避難所からようやく仮設住宅に入居をし、生活再建のたいへんな途上にあります。

仮設住宅に訪問すると、生死を分けた津波ついてや被災後困難な状況、長年積み重ねた全てを失う被害の甚大さなど、震災や避難生活に関するの様々なことを話してくださいます。

避難所や仮設での暮らしのなか、生活・食生活のみだれによる持病の悪化が心配なこと‥
暑さのなか熱中症の適切な知識が必要なことなどの、健康面での不安や要望。

ボランティア活動で実施する、高齢者の健康チェックへの期待の声もありました。

またそれ以外にも、仮設住宅内には、子どもの遊び場がないため、車の往来が危険なこと。
砂利道の歩きにくさが、高齢者の外出を制限しているのではなど、様々な不安、そして、改善が必要と思われる点が多く見つかり、今後の活動を行っていくうえで非常に参考になるアンケート訪問となりました。

そして、自宅の泥出しや片づけなどの要望も、これまでの地域の人々との繋がりを通して、引き続き寄せられています。
8/27週末には神戸医療生協(バス1台)ヘルスコープ大阪(バス1台)のボランティア行動の宮城県南入りが予定されています。

それに向けて、県南医療生協を中心とした震災支援活動調整会議、仮設住宅での住民窓口となる方への相談や、山元町社会福祉協議会へのボランティア計画の連絡などを行っています。
県南医療生協による、看護師が仮設住宅を訪問しての医療チェックや、組合員主催による健康体操のとりくみなども計画されています。

今後、現地の山元町社会福祉協議会や、さまざまな団体・支援ボランティアとの、情報交換・連携を目指しつつ、明日も仮設住宅アンケート訪問にとりくみます。

2011年8月17日水曜日

東日本大震災 被災地の現状を動画で公開

震災から5か月、被災地山元町に残る爪痕

倒壊した住居‥
傾いた電柱、壊れたガードレール‥
住民を見かけることのない街並み‥‥

住居では天井近くまで迫った津波の後が壁に見え‥
町のあちこちには瓦礫の山が集められ‥‥

そんな被災地の状況を動画で公開しております。
是非ご覧下さい。


2011年8月12日金曜日

ボランティアセンター 東日本大震災支援ニュースNo.79~仮設住宅への新しい支援方向~

日本医療福祉生協連 近畿ブロック

2011年812
発行担当:京都民医連事務局 藤村
みやぎ県南医療生協
電話・FAX 0224-87-7356 




仮設住宅での新しい支援の方向が見えてきた!

 元町では震災復興の支援が仮設住宅に移りつつある中で県南医療生協の支援活動も同様な方向が求められています。

6日からの支援では仮設でのより広範なニーズの対応出来ればと地元の民主団体や日本共産党とも懇談をさせて頂きました。それぞれの団体や個人での支援活動は今も進んでいます。

又それぞれが独自の活動のなかで点と点のつながりが有るなか今後は線や面での活動が必要になって来ています。各団体との懇談でそれぞれの情報を共有出来れば良いですねと話がすすみ、県南医療生協の取り組みを広くアナウンスし得意な分野から協力が広がる事を願って今後の取り組みのチラシや紹介をFAX等で案内する事になりました。今後の活躍が期待されます。
【懇談後案内可能な団体として共産党仙南地区委員会・柴田地域新婦人・仙南共産党ボランティアセンター・名取・亘理民商さんとなりました】
写真まだまだ手付かずの山元町の住宅1階部分を津波が抜けて行った様子がはっきり分かります。

 ■支援活動の情報共有化のために、県南医療生協と懇談し、県南の窓口は児玉常務理事(対策本部責任者)とすることを確認しました。今後の情報発信や個別に来たニーズも県南医療生協の児玉常務との情報共有で、調整することとしました。

 ■山元町 社協 事務局長へのあいさつと懇談では、今後の支援活動で『仮設住宅』を中心とした支援活動を行っていくことを伝えると社協も「それはぜひ!」と、山元町には8か所(社協)あるが、それをすべて対象にした支援活動なら大歓迎との事でした。9か所を2~3か月で一巡するような支援活動になるのかな?という感想です。又、8月末で災害ボランティアは一旦終了と言う話については、「立ち入り禁止区域が残っている間は閉鎖しない方向です」との事でした。又仮設住宅への支援活動については、時期は明確ではありませんが、山元町の最南端にある、中山地区熊野道団地の中に「支援センター(仮称)」を設置することは決まっているとの事でした。

 ■合戦原区長との懇談も行い、JR常磐線東側への支援活動をあと一押し出来ないか。イチゴ畑農家が復興へ向け今年のクリスマスには初出荷する目標を持って取り組んでいる所も出てきた。仮設への支援はどう進めようとしているか等、現地の状況と医療生協への期待が寄せられました。

 ■8月11日:8/27支援以来のあった2件のお宅を訪問してきました。2件ともお留守でしたが、場所の確認を行い、次の事務局へ引き継ぎたいと思います。

 ■事務所の移転  コピー機搬入・パソコン(デスクトップ)・電話機・インターネットは準備OKです。エアコンは21日に取り付け工事予定で2台購入しました。生活用品は槻木近辺の県南理事の皆さんが準備してくれています。21日までは、槻木事務所での寝泊り。21日以降は新事務所での生活という事になります。

宮城県柴田郡柴田町槻木西2-4-24シティーハイムノーストーレ201
電話    0224-87-7356
FAX    0224-87-7357
e-Mail kinki-vol@lion.ocn.ne.jp

2011年8月9日火曜日

ボランティアセンター 東日本大震災支援ニュースNo.78~継続的支援の報告模索~

日本医療福祉生協連 近畿ブロック

2011年89
発行担当:京都民医連事務局 藤村
みやぎ県南医療生協 槻木事務所
(連絡先:090 6056 - 8275)






継続支援の方向を模索し、今後につなげよう!
8月に入り、近畿ブロックからの常駐支援体制を継続しながら、復興への思いをつないで行こうと、近畿ブロック各県連から、週単位で宮城槻木事務所への常駐担当者が入っています。
 
 6日土曜日からは京都民医連、18日・25日からは京都保健会事業所及び本部から各1名がセンターに常駐で支援に入ります。又22日からヘルスコープ・18日から神戸医療生協からも常駐派遣が予定されています。

 前号で紹介した、浅生原内手地区仮設住宅への支援物資の提供は6日午後に開催されました。県南医療生協の組合員さんが積極的に参加され、仮設住宅の入居者の皆さんにも大変喜んで頂きました。生活必需品の一定の目処がたった時点からは、仮設地域における、「健康・介護相談、青空健康チェック等」も開催する準備がすすんでいます。

 7日には槻木事務所引っ越しに伴う作業として冷蔵庫・洗濯機・長机、事務用品を新事務所に運びこみ8日は寝具3セット、生活備品等も運び込み、エアコン設置さえ終了すれば引っ越し完了となります。お盆明けの18日からは新事務所がセンターの役割を担う事で準備は進んでいます。
 
 
同時に地域の民主団体や民主的役割で協力頂ける方の情報共有をはかりながら訪問懇談を展開しています。
名取・亘理民商さんや新婦人さん、政党事務所を訪問しあらためて住民力アップをはかるための協力共同をすすめる震災支援ネットワークを広げて行きたいと。訪問もスタートしています。
写真は今だに手付かづのままの山元町山下駅東側の海岸、JR常磐線東は壊滅、未だにライフラインの方針も明らかにされていません。
地域新聞8日付けでは「常磐線復興計画未定元路線を変更も検討する」とあり、山下駅周辺は今だに見通しも立たない状況が続いています。ポツンと取り残された、常磐線のディーゼル車が今も残っています。

8月10日頃より事務所移転します。
宮城県柴田郡柴田町槻木西2-4-24シティーハイムノーストーレ201
電話・FAX 0224-87-7356

2011年8月2日火曜日

ボランティアセンター東日本大震災支援ニュースNo.77~長期的な支援方針づくり~

日本医療福祉生協連 近畿ブロック

2011年8月2日
発行担当:尼崎医療生協 瀬井
みやぎ県南医療生協 槻木事務所
連絡先:090 6056 - 8275
長期的な支援方針づくりを開始
 9月11日で震災から6ヶ月となり、長期的な支援方針づくりが必要となっています。8月1日~2日かけて、先週から現地位置している山口健文会の中村さんと尼崎医療生協の瀬井とで、この間の支援先宅、社協ボランティアセンター、みやぎ県南医療生協の組合員、NPO法人「ふれあいの四季」さん、区長さん、仮設住宅自治会長さん等とじっくり話をうかがってきました。

 地域を訪問し要求を聞き取り、支援を行ってきた医療生協に感謝している住民が本当に多いという声も多数ありました。山下駅周辺から亘理町にかけて300世帯程が仮設住宅から帰ってきており、側溝掃除や蚊・ハエ退治の消毒作業等のニーズがまだまだ発生しそうとのことです。仮設住宅では6箇所で自治会長が決まり、今後、自治会長さんと相談をすすめながら支援を組み立てていくことができそうです。
 仮設住宅の継続支援にあたり、NPO法人、県南医療生協、近畿ブロック、できればコープ宮城さんにも声をかけて、定期的な情報交換の場をぜひ持ちましょうということとなりました。右写真はNPO法人四季の渡辺さんと山口健文会の中村さん。
昨日より、北野田医療生協の岡内所長が夏休みを使って現地入りされました。本日は、仮設住宅等で気になる方の訪問を行い、積極的に相談にのられています。

7月30日に入った支援先についても、作業状況の確認にまわっています。いくつか、新規での依頼も入ってきています。次の支援は8月27日(土)の予定です。
 ↑の写真は、支援に入った車修理工場が自宅のWさん宅。普段は仮設に住まれて、昼間は働きに戻られています。ボランティアが入って側溝が綺麗になり感謝されています。

お知らせ 
※1、事務所の体制上、今週いっぱいニュースが発行されないかもしれません。ご了承ください。
※2、8月10日頃より事務所移転します。
新しい住所: 宮城県柴田郡柴田町槻木西2-4-24シティーハイムノーストーレ201
電話・FAX: 0224-87-7356